
社長の決断が、全部ここに集まる
「この価格で本当にいいのか?」
「今、投資して大丈夫だろうか?」
「人を増やすべきか、まだ早いか?」
業種が違っても、
スモールビジネスの社長が悩むポイントは、
だいたいこの3つに集約されます。
そして実は、これらの悩みはバラバラではありません。
値決め・投資・人件費は、すべてP/L一枚でつながっている
今回は、管理会計を「判断の武器」として使う具体編です。
値決め判断|「売れそうか?」ではなく「残るか?」
まずは値決め。
多くの社長が、
「この価格なら売れるか?」
から考えます。
でも管理会計の視点は、ここです。
「この価格で、十分な粗利が残るか?」
判断の手順はシンプル。
- その商品・サービスの粗利を見る
- その粗利で、固定費をどれだけ支えられるか考える
- 営業利益が出る構造かを確認する
「忙しいのに儲からない」は、
ほぼ例外なく値決めの問題です。
投資判断|「未来の粗利」を買っているか?
次に投資。
設備、システム、広告、学び。
共通するのは、先にキャッシュが出ていくことです。
ここでの問いは一つ。
この投資は、将来の粗利を増やすか?
管理会計では、
「何年で回収できるか?」
という感覚を持ちます。
- 年間で粗利がいくら増えそうか
- 何年で元が取れるか
完璧な予測はいりません。
見積もる癖が大事です。
人件費判断|固定費を増やす覚悟はあるか
人を増やす判断は、
経営判断の中でも特に重いものです。
なぜなら、人件費は固定費だから。
ここでの管理会計的な問いは、これです。
その人件費を、粗利で支え続けられるか?
見るべきは「今月」ではありません。
- 粗利が安定して増えているか
- 一時的な忙しさではないか
- その人が、粗利を生む構造に関われるか
感情論を排し、
構造で考えるために、管理会計があります。
3つの判断に共通する、たった一つの軸
ここまで読んで、
気づいたことがあるかもしれません。
値決め
投資
人件費
全部、同じ数字を見ています。
粗利 → 固定費 → 営業利益
この流れに、
どう影響するかを考えているだけです。
判断に迷ったときは、
このP/Lの流れに戻ればいい。
管理会計は、社長を“冷たく”する道具ではない
誤解されがちですが、
管理会計は、人を切るための道具ではありません。
むしろ逆です。
無理な判断をしないための、安全装置
感覚だけで突っ込むより、
数字を見て覚悟を決める方が、
結果的に人も会社も守れます。
今日の「虎の巻」 → ”迷ったら、粗利に聞け”
値決めも、投資も、人件費も
答えはいつも「この判断は、粗利をどう変えるか?」にある
