
― フォロワー数に振り回されないための「社長の数字の見方」 ―
「フォロワーが増えました」
「アクセス数は伸びています」
「いいねの数は、前より多いです」
集客の話になると、
こうした数字がよく話題に上がります。
前回の記事では、
集客は“点”ではなく“線”で設計するものだ、という話をしました。
今回は、その線が
本当に機能しているのかどうかを、何で判断するのか
というテーマです。
結論から言います。
集客がうまくいっているかどうかは、
“目立つ数字”では分かりません。
見るべき数字は、もっと地味で、
でも、社長の判断に直結するものです。
なぜ集客の話は、いつも数字で迷子になるのか
集客の数字がややこしくなる理由は、
とてもシンプルです。
数字が多すぎるからです。
- フォロワー数
- インプレッション
- クリック数
- 滞在時間
- 直帰率
これらを全部追いかけ始めると、
ほぼ確実にこうなります。
結局、良いのか悪いのか分からない
その結果、
- とりあえず投稿頻度を増やす
- とりあえず数字が伸びた施策を続ける
という、
判断なき改善に陥ります。
数字は「管理」するものではなく、「判断」するもの
ここで、視点を一つ変えましょう。
集客の数字は、
管理するためのものではありません。
社長にとっての数字の役割は、
ただ一つです。
次に、何を変えるかを決めるため
この視点に立つと、
見るべき数字は一気に減ります。
集客の数字は「3つの層」に分けて考える
集客の数字は、
次の3つに分けて考えると整理しやすくなります。
① 知ってもらえたかの数字(入口)
- 表示回数
- リーチ数
- アクセス数
これは、
存在を知ってもらえたかを見る数字です。
重要ですが、
ここだけ見ても集客の成否は分かりません。
② 立ち止まったかの数字(途中)
- 記事の読了率
- 滞在時間
- 他ページへの遷移
ここで初めて、
興味を持ってもらえたかが分かります。
③ 動いたかの数字(出口)
- 問い合わせ数
- 相談数
- 資料請求
これが、
集客の成果です。
社長が一番見るべきなのは、
間違いなくここです。
フォロワー数が増えても、成果が出ない理由
よくあるケースを一つ紹介します。
ケース:フォロワーは増えたのに、売上は変わらない
ある会社では、
SNS運用を頑張った結果、
- フォロワー数は2倍
- 投稿の反応も上々
ところが、
- 問い合わせ数は横ばい
- 売上も変わらない
原因は何だったのか。
「入口の数字」だけを追っていた
という点です。
- 誰に届いているか
- どんな状態の人が見ているか
ここを見ていなかったため、
集客としては空回りしていました。
見るべきは「割合」であって「数」ではない
もう一つ、大事なポイントがあります。
それは、
数字は、絶対数ではなく「割合」で見る
ということです。
例えば、
- アクセスが100 → 問い合わせ1
- アクセスが1000 → 問い合わせ1
同じ「1件」でも、
意味はまったく違います。
この場合、
見るべき問いはこうです。
なぜ、途中で止まっているのか?
改善すべきポイントが、
数字から自然に見えてきます。
集客の数字で「OK/NG」を判断する簡単な基準
初心者の方ほど、
こう思いがちです。
どれくらいが正解なんですか?
残念ながら、
業界共通の正解はありません。
ですが、
最低限の判断基準はあります。
- 見られているのに、動かない
→ メッセージがズレている - 立ち止まらない
→ 困りごとに刺さっていない - 動き始めたが続かない
→ 導線に無理がある
このように、
数字は原因を教えてくれるヒントとして使います。
数字を見ない社長ほど、感覚に振り回される
意外かもしれませんが、
- 数字を見るのが苦手
- 数字は現場に任せたい
という社長ほど、
感覚で集客判断をしてしまう傾向があります。
- なんとなく反応がいい
- 最近、手応えがある気がする
これでは、
改善も再現もできません。
見る数字を絞ることで、
逆に数字への抵抗は減ります。
集客の数字は「日々」見なくていい
最後に、
よくある誤解を一つ。
毎日チェックしないといけない?
答えは、NOです。
- 週1回
- 月1回
決めたタイミングで、
同じ数字だけを見る
これで十分です。
大事なのは、
- 数字を見ること
ではなく - 数字を使って、何を決めたか
です。
今日の一言
集客の数字は、増えたかどうかを見るものではない。
「次に何を変えるか」を決めるために見るものだ。
次回はいよいよ、
「集客は一度作って終わりではない」
― 改善ループをどう回すか ―
について掘り下げていきます。
