②SNS・HP・広告を足しても成果が出ない理由


―「全部やっているのに反応がない」集客の正体―

「SNSもやっている」
「ホームページもある」
「広告も少しずつ試している」

それなのに、問い合わせは増えない。
売上にも、安定感が出てこない。

この状況に心当たりがある社長は、決して少なくありません。
むしろ、“それなりに真面目にやっている会社”ほど、この罠にはまりがちです。

今回は、
SNS・HP・広告を足し算しても成果が出ない理由を、
支援現場で実際に見てきた構造から整理してみます。

結論から言えば、問題は努力の量ではありません。
「足し算の仕方」そのものにあります。

「全部やっているのにダメ」は、よくある話

まず前提としてお伝えしたいのは、
SNS・HP・広告それぞれが「ダメ」なわけではない、ということです。

  • SNSは、接点を作る力がある
  • HPは、信頼を補強する役割がある
  • 広告は、スピードを出せる

どれも、正しく使えば有効です。

それでも成果が出ないのは、
それらが“別々に存在している”からです。

落とし穴①|それぞれが「別の役割」を持っていない

多くの会社の集客を見ていると、
SNS・HP・広告が、こんな状態になっています。

  • SNS:とりあえず更新している
  • HP:会社案内として存在している
  • 広告:問い合わせを直接取りに行っている

一見、役割分担しているようで、
実は全員が同じことをやろうとしているのです。

全員が「集客の主役」になろうとすると、失敗する

よくあるのが、

  • SNSでも売ろうとする
  • HPでも売ろうとする
  • 広告でも売ろうとする

結果どうなるか。

どれも中途半端になり、
相手から見ると、

「結局、何をどうすればいいのか分からない」

という印象になります。

集客は、チームプレーです。
それぞれに役割があるから、機能します。

本来あるべき役割の一例

例えば、こんな分担です。

  • SNS:気づきを与える・関心を持たせる
  • HP:状況を整理し、「相談してもいいかも」と思わせる
  • 広告:必要な人に、適切な入口を用意する

重要なのは、
どれが一番すごいかではなく、
どうつながっているかです。

落とし穴②|「点」で成果を求めてしまう

次の落とし穴は、
各施策を“単体”で評価してしまうことです。

  • SNSは反応が悪い
  • 広告は費用対効果が合わない
  • HPは見られているだけ

こうした判断、していませんか?

集客は「プロセス」なのに、「結果」だけを見る

集客とは、本来、

  1. 知る
  2. 気になる
  3. 読む
  4. 納得する
  5. 相談する

という、段階的なプロセスです。

ところが多くの現場では、

  • SNSから直接問い合わせが来ない
  • 広告を出したのに契約にならない

といった具合に、
一発で結果を求めてしまう

これでは、どの施策も「ダメ」に見えてしまいます。

途中で役割を果たしていれば、それは失敗ではない

例えば、

  • SNSで「考え方が参考になった」と感じ
  • HPを読んで「この人なら話せそう」と思い
  • 数週間後に問い合わせをする

この場合、SNSは十分役割を果たしています。

でも、
「SNSから直接問い合わせが来ていない」
という理由だけで、止めてしまう。

これが、点でしか集客を見ていない状態です。

落とし穴③|「足せば強くなる」と思っている

三つ目の落とし穴は、
とてもシンプルで、そして根深いものです。

集客は、数を増やせば強くなる

この前提です。

集客は「掛け算」であって、「足し算」ではない

実際の集客は、こういう構造です。

  • 入口 × 内容 × 導線 × タイミング

どこかがゼロなら、結果もゼロです。

SNSを増やしても、
HPが「相談したくなる構造」になっていなければ、成果は出ません。

広告を増やしても、
受け皿が整っていなければ、ただの浪費です。

増やす前に、整えるべきものがある

支援現場でよくあるのが、

「もう一つ、何かやった方がいいですか?」

という相談。

でも実際に見ると、

  • 既存の導線が分断されている
  • 情報がバラバラ
  • 社長自身が全体像を説明できない

この状態で施策を足しても、
迷走が加速するだけです。

ケーススタディ|全部やっているのに、成果ゼロだった会社

ある会社では、

  • Instagramを毎日更新
  • HPもリニューアル
  • 広告も月数万円回している

それでも、問い合わせはほぼゼロでした。

詳しく見てみると、

  • SNSは世界観の話ばかり
  • HPは会社説明中心
  • 広告は「今すぐ問い合わせ」訴求

それぞれが、別の方向を向いていたのです。

そこでやったのは、新しい施策ではありません。

  • 誰に向けた集客かを統一
  • 各媒体の役割を整理
  • 一つの相談導線に束ねる

これだけで、
「全部やっているのに成果ゼロ」
という状態は、あっさり解消しました。

問題はツールではなく、「設計」

ここまで見てきた通り、

  • SNSが悪いわけでも
  • HPが弱いわけでも
  • 広告が無駄なわけでもありません

問題は、
それらをどういう構造で使っているかです。

集客は、

ツールの集合体
ではなく
相談までの流れを設計する仕事

です。

今日の一言

SNS・HP・広告を足しても成果が出ないのは、
足し算しているからだ。
集客は「構造」で考えたときに、初めて動き出す。

やることを増やす前に、
まず「どうつながっているか」を見直してみてください。


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