②「相談したくなる状態」を言葉にする3つの質問


― 集客は“困りごと”の先で、初めて動き出す ―

前回の記事では、
30分でできる「誰の困りごと」定義ワークを行いました。

あの記事を読んで、こんな感覚を持った方もいるかもしれません。

  • 困りごとは整理できた
  • でも、これだけで本当に相談につながるのだろうか?
  • 「困っている=相談する」ではない気がする

この感覚、かなり鋭いです。

実はここに、
集客が“空振り”で終わるか、“相談”につながるかの分かれ目があります。

今回は一歩進んで、
人が「相談しよう」と思う状態そのものを言葉にしていきます。

使うのは、たった3つの質問です。

そもそも、人はなぜ相談しないのか?

まず大前提として、確認しておきたいことがあります。

人は、困っていても、なかなか相談しません。

  • 忙しいから
  • まだ何とかなると思っているから
  • 誰に相談していいか分からないから
  • 相談するほどでもない気がするから

つまり、

困っている
= すぐに相談する

ではない、ということです。

集客でよくあるズレは、
「困りごと」をそのまま提示してしまうことにあります。

それだけでは、
相手の行動は動きません。

集客は「状態」を設計する仕事

ここで、少し視点を変えてみましょう。

集客とは、

  • 商品を売ること
  • サービスを説明すること

ではありません。

「人が相談したくなる状態」を、言葉で再現すること
これが、集客の正体です。

そのためには、

  • どんな状態になると
  • 人は「このままじゃまずい」と感じ
  • 「誰かに相談しよう」と思うのか

を、社長自身が理解しておく必要があります。

今日やること|3つの質問で「相談前夜」を描く

今回のセルフ実践では、
次の3つの質問に答えていきます。

  1. それを放置すると、何が一番困るのか?
  2. 何が“きっかけ”で、限界を感じるのか?
  3. 相談する直前、頭の中では何が起きているのか?

これは、
相談が起きる“直前の状態”を言語化するための質問です。

順番に見ていきましょう。

質問①|それを放置すると、何が一番困るのか?

まず最初の質問です。

この困りごとを放置したら、
その人にとって「一番困ること」は何だろう?

ここでのポイントは、
不便さではなく、痛みに目を向けることです。

例えば、

  • 売上が安定しない
    → ×「数字が読めない」
    → ○「将来の判断ができない」
  • 集客が不安定
    → ×「お客さんが増えない」
    → ○「次の一手を打つ勇気が持てない」

人が本当に困るのは、
行動できなくなることです。

ケーススタディ|忙しいのに不安が消えない社長

ある社長は、こんな状態でした。

  • 仕事は途切れていない
  • 毎日忙しい
  • でも、なぜか将来の安心感がない

この場合の「一番困ること」は何でしょうか?

答えは、

このまま続けていいのか、
判断できないこと

です。

つまり、

困りごと → 判断不能 → 不安

この流れが見えてくると、
相談の必然性が一気に高まります。

質問②|何が“きっかけ”で限界を感じるのか?

次の質問です。

その人は、どんな出来事をきっかけに
「さすがにこのままではまずい」と感じるのか?

人は、
ずっと同じ温度で困り続けるわけではありません。

必ず、
温度が一気に上がる瞬間があります。

例えば、

  • 売上が一度大きく落ちた
  • 忙しいのに、手元にお金が残らなかった
  • 誰かに数字のことを聞かれて答えられなかった
  • 家族に「この先大丈夫なの?」と言われた

こうした“引き金”が、
相談行動を生みます。

よくある勘違い|論理では、人は動かない

ここで注意したいのは、
人が動くのは正しさではなく、感情だという点です。

  • このままだと危険です
  • 数字的に問題があります

と説明されても、
人はなかなか動きません。

でも、

  • このままだと、選択肢がなくなる
  • 何も決められない状態が続く

こう言われると、
一気に「自分のことだ」と感じます。

質問③|相談する直前、頭の中では何が起きているのか?

最後の質問です。

その人が「相談しよう」と思う直前、
頭の中では、どんな独り言が流れているだろう?

ここが言語化できると、
集客メッセージの精度は一気に上がります。

例えば、

  • 「自分のやり方、間違ってるのかな…」
  • 「誰かに聞けば楽になるかもしれない」
  • 「このまま続けるのは、さすがに怖い」

この心の声こそが、
相談の入口です。

3つの質問をつなげると、こうなる

ここまでの3つをつなげてみましょう。

  • 放置すると → 判断できない状態が続く
  • きっかけは → 数字を聞かれて答えられなかった瞬間
  • 直前の思考 →「このままじゃダメだ。誰かに整理してもらいたい」

ここまで言語化できれば、
「相談したくなる状態」そのものが浮かび上がります。

これはもう、
テクニックではありません。

相手の立場に立って、未来を一緒に想像した結果です。

この作業が、集客にどう効くのか?

この3つの質問に答えられるようになると、

  • 発信内容が「刺さる」ようになる
  • 説明しなくても「分かってもらえる」感覚が出る
  • 相談される確率が上がる

という変化が起こります。

なぜなら、

人は「自分の状態を言い当てられた」ときに、心を開く
からです。

よくある不安|重くなりすぎませんか?

ここまで読むと、
「ちょっと重たい話になりすぎないか?」
と不安になるかもしれません。

大丈夫です。

これは、
相手を追い詰めるための言葉ではありません。

「あなたの状態、ちゃんと分かっていますよ」
と伝えるための言葉
です。

重さではなく、
解像度の問題なのです。

今日の一言

人は、困ったときではなく、
「このままではまずい」と気づいたときに相談する。
集客とは、その“気づきの直前”を言葉にする仕事である。

次回は、
こうして言語化した状態をもとに、
集客の流れをどう設計するかを扱っていきます。


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