④導線を1本に束ねる設計図の描き方


― 集客が「点」で終わらなくなる、たった一つの考え方 ―

これまでの回で、次のことをやってきました。

  • 第1回:誰の困りごとを扱うのかを定義した
  • 第2回:人が「相談したくなる状態」を言葉にした
  • 第3回:今ある集客接点をすべて棚卸しした

ここまで来た社長から、よく出てくる言葉があります。

「やっていることは、意外と多いですね」
「でも……正直、全部バラバラに見えます」

この感覚、まさに正解です。

集客がうまくいかない原因の多くは、
接点が足りないことではなく、“つながっていないこと”にあります。

今回は、
バラバラな集客接点を1本の導線に束ねるための設計図を、
社長ひとりで描く方法を扱います。

なぜ集客は「点」で終わってしまうのか?

まず、よくある集客の状態を思い浮かべてみてください。

  • SNSはやっている
  • ブログも一応ある
  • 紹介も時々ある

それなのに、

  • 問い合わせは安定しない
  • 手応えがない
  • 再現性がない

これはなぜでしょうか。

理由はシンプルです。

それぞれが「独立した点」として存在しているからです。

  • SNSはSNS
  • ブログはブログ
  • 紹介は紹介

それぞれが、
「次に何が起きるか」を用意していない状態とも言えます。

集客導線とは「人の頭の中の流れ」

ここで、導線という言葉を整理しておきましょう。

集客導線とは、

人が
「これ、自分のことかもしれない」

「もう少し知りたい」

「一度、相談してみよう」

考えが進んでいく道筋のことです。

大事なのは、

  • ツールのつなぎ方
  • URLの貼り方

ではありません。

相手の思考が、無理なく次へ進めるか
これが導線設計の本質です。

導線は「1本」でいい。むしろ1本がいい

ここで、少し意外に感じるかもしれませんが、
集客導線は複数用意する必要はありません

むしろ、

  • 導線が多い
  • 行き先が分かれる
  • ゴールが曖昧

ほど、人は動けなくなります。

社長ひとりで設計・運用するなら、
導線は1本で十分です。

この1本を、
丁寧に、分かりやすく整えることが重要です。

今日やること|導線設計図の全体像

今回描く設計図は、とてもシンプルです。

紙に、次の3つを書くだけです。

  1. 入口(最初の接点)
  2. 中継地点(理解・共感が深まる場所)
  3. ゴール(相談・連絡が生まれる場所)

これを一直線につなぎます。

STEP1|入口は「一番自然に触れられる場所」

まず考えるのは、入口です。

問いはこれだけです。

困りごとを抱えた人が、
一番ストレスなく触れられる接点はどこか?

ここで重要なのは、
「理想」ではなく「現実」です。

  • SNSが得意でなければ、無理に入口にしない
  • 更新できないブログを、入口にしない

例えば、

  • 既存客からの紹介
  • 検索でたどり着く記事
  • たまに見られているSNS投稿

など、
今すでに起きている接点を入口にします。

ケーススタディ|入口を間違えると起きること

ある社長は、
「これからはSNSだ」と考え、入口をSNSにしました。

でも実際には、

  • 投稿は不定期
  • 内容もバラつきがある

結果、
入口に来た人が、次に進めませんでした。

一方、
検索で読まれているブログ記事を入口にしたところ、

  • 滞在時間が伸び
  • 次の記事も読まれる

という変化が起きました。

入口は、
“頑張りたい場所”ではなく、“すでに機能している場所”
が正解です。

STEP2|中継地点は「納得が積み上がる場所」

次は、中継地点です。

ここは、

  • すぐに売らない
  • すぐに相談を促さない

場所です。

役割は一つ。

「あ、やっぱり自分のことだ」と納得してもらうこと

具体的には、

  • 困りごとの背景を解説する
  • よくある勘違いを整理する
  • 状態を言語化してあげる

こうしたコンテンツが並ぶ場所です。

ブログ記事が、
まさにこの役割を担います。

中継地点でやってはいけないこと

よくある失敗は、ここで

  • ノウハウを詰め込みすぎる
  • 解決策を出し切ってしまう

ことです。

中継地点は、

解決する場所
ではなく
整理される場所

です。

読む人が、

  • 頭の中が少し整理され
  • 自分の状況を客観視できる

この状態を作れれば十分です。

STEP3|ゴールは「一番ハードルが低い行動」

最後に、ゴールです。

ゴールとは、

です。

ここで大事なのは、
ハードルを極限まで下げること

  • いきなり契約
  • いきなり申込み

ではありません。

例えば、

  • 問い合わせフォーム
  • 簡単な連絡
  • 感想・質問

など、
「ちょっと聞いてみよう」レベルがベストです。

導線を1本に束ねると、何が変わるのか?

導線を1本にすると、
次の変化が起きます。

  • 発信内容に迷わなくなる
  • どこに誘導すればいいかが明確になる
  • 集客の改善ポイントが見える

つまり、

集客が「感覚」から「設計」に変わる
ということです。

よくある不安|他の接点は捨てるんですか?

答えは、
捨てません

ただし、

  • メイン導線は1本
  • 他はサブ

という位置づけにします。

すべてを主役にしない。
これが、
社長ひとりで回すための現実的な設計です。

導線設計は「図にすると」一気に分かる

ぜひ、
実際に紙に書いてみてください。

  • 左から右へ
  • 入口 → 中継 → ゴール

と矢印で結ぶだけでOKです。

この1枚が、
今後の集客判断の地図になります。

次回予告|成果はどの数字で見ればいいのか?

導線ができたら、
次に気になるのはここです。

これ、うまくいっているのか?

次回は、
集客の成果をどの数字で見るべきか
を扱います。

今日の一言

集客は、点を増やす仕事ではない。
人の思考が自然に進む道を、1本描く仕事である。
導線が1本に束ねば、集客は「管理できるもの」に変わる。


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