⑤集客の成果は、どの数字で見るべきか


― フォロワー数に振り回されないための「社長の数字の見方」 ―

「フォロワーが増えました」
「アクセス数は伸びています」
「いいねの数は、前より多いです」

集客の話になると、
こうした数字がよく話題に上がります。

前回の記事では、
集客は“点”ではなく“線”で設計するものだ、という話をしました。

今回は、その線が
本当に機能しているのかどうかを、何で判断するのか
というテーマです。

結論から言います。

集客がうまくいっているかどうかは、
“目立つ数字”では分かりません。

見るべき数字は、もっと地味で、
でも、社長の判断に直結するものです。

なぜ集客の話は、いつも数字で迷子になるのか

集客の数字がややこしくなる理由は、
とてもシンプルです。

数字が多すぎるからです。

  • フォロワー数
  • インプレッション
  • クリック数
  • 滞在時間
  • 直帰率

これらを全部追いかけ始めると、
ほぼ確実にこうなります。

結局、良いのか悪いのか分からない

その結果、

  • とりあえず投稿頻度を増やす
  • とりあえず数字が伸びた施策を続ける

という、
判断なき改善に陥ります。

数字は「管理」するものではなく、「判断」するもの

ここで、視点を一つ変えましょう。

集客の数字は、
管理するためのものではありません。

社長にとっての数字の役割は、
ただ一つです。

次に、何を変えるかを決めるため

この視点に立つと、
見るべき数字は一気に減ります。

集客の数字は「3つの層」に分けて考える

集客の数字は、
次の3つに分けて考えると整理しやすくなります。

① 知ってもらえたかの数字(入口)

  • 表示回数
  • リーチ数
  • アクセス数

これは、
存在を知ってもらえたかを見る数字です。

重要ですが、
ここだけ見ても集客の成否は分かりません。

② 立ち止まったかの数字(途中)

  • 記事の読了率
  • 滞在時間
  • 他ページへの遷移

ここで初めて、
興味を持ってもらえたかが分かります。

③ 動いたかの数字(出口)

  • 問い合わせ数
  • 相談数
  • 資料請求

これが、
集客の成果です。

社長が一番見るべきなのは、
間違いなくここです。

フォロワー数が増えても、成果が出ない理由

よくあるケースを一つ紹介します。

ケース:フォロワーは増えたのに、売上は変わらない

ある会社では、
SNS運用を頑張った結果、

  • フォロワー数は2倍
  • 投稿の反応も上々

ところが、

  • 問い合わせ数は横ばい
  • 売上も変わらない

原因は何だったのか。

「入口の数字」だけを追っていた
という点です。

  • 誰に届いているか
  • どんな状態の人が見ているか

ここを見ていなかったため、
集客としては空回りしていました。

見るべきは「割合」であって「数」ではない

もう一つ、大事なポイントがあります。

それは、

数字は、絶対数ではなく「割合」で見る

ということです。

例えば、

  • アクセスが100 → 問い合わせ1
  • アクセスが1000 → 問い合わせ1

同じ「1件」でも、
意味はまったく違います。

この場合、
見るべき問いはこうです。

なぜ、途中で止まっているのか?

改善すべきポイントが、
数字から自然に見えてきます。

集客の数字で「OK/NG」を判断する簡単な基準

初心者の方ほど、
こう思いがちです。

どれくらいが正解なんですか?

残念ながら、
業界共通の正解はありません

ですが、
最低限の判断基準はあります

  • 見られているのに、動かない
    → メッセージがズレている
  • 立ち止まらない
    → 困りごとに刺さっていない
  • 動き始めたが続かない
    → 導線に無理がある

このように、
数字は原因を教えてくれるヒントとして使います

数字を見ない社長ほど、感覚に振り回される

意外かもしれませんが、

  • 数字を見るのが苦手
  • 数字は現場に任せたい

という社長ほど、
感覚で集客判断をしてしまう傾向があります。

  • なんとなく反応がいい
  • 最近、手応えがある気がする

これでは、
改善も再現もできません。

見る数字を絞ることで、
逆に数字への抵抗は減ります。

集客の数字は「日々」見なくていい

最後に、
よくある誤解を一つ。

毎日チェックしないといけない?

答えは、NOです。

  • 週1回
  • 月1回

決めたタイミングで、
同じ数字だけを見る

これで十分です。

大事なのは、

  • 数字を見ること
    ではなく
  • 数字を使って、何を決めたか

です。

今日の一言

集客の数字は、増えたかどうかを見るものではない。
「次に何を変えるか」を決めるために見るものだ。

次回はいよいよ、
「集客は一度作って終わりではない」
― 改善ループをどう回すか ―

について掘り下げていきます。


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