④なぜ集客は「点」で終わるのか


― がんばっているのに成果が出ない、本当の理由 ―

「ブログは書いている」
「SNSも更新している」
「ホームページも一応ある」

それなのに、
集客が“続かない”“安定しない”“再現しない”
こんな状態に心当たりはないでしょうか。

前回の記事では、
集客チャネルを増やす前に、
今ある接点を棚卸しすることの重要性をお話ししました。

今回は、その続きです。

棚卸しをしてみると、
多くの社長が、ある事実に気づきます。

それぞれはやっているけれど、
つながっていない。

これこそが、
集客が「点」で終わってしまう正体です。

「やっているのに成果が出ない」最大の落とし穴

集客が点で終わる会社に共通する特徴があります。

それは、

  • ブログはブログ
  • SNSはSNS
  • ホームページはホームページ

すべてが独立して存在していることです。

一つひとつを見ると、
決して手を抜いているわけではありません。

  • 記事もちゃんと書いている
  • 投稿も定期的にしている
  • 内容も間違っていない

それでも成果が出ない。

なぜか。

それは、
「次に何をしてほしいか」が、設計されていないからです。

集客は「見てもらうこと」では終わらない

ここで、一度冷静に考えてみてください。

あなた自身が、
何かを誰かに相談するときの行動を。

  • いきなり問い合わせる
  • いきなり申し込む

こういうケースは、ほとんどありません。

多くの場合、

  1. どこかで存在を知る
  2. 何となく内容に触れる
  3. もう少し詳しく知る
  4. 信頼できそうか判断する
  5. ようやく相談する

この段階を踏みます。

にもかかわらず、
多くの集客はこうなっています。

見ました → 終わり

これが、「点」です。

なぜ社長は「点」で満足してしまうのか

実は、集客が点で終わるのには、
社長側の事情もあります。

理由① 成果が分かりやすいから

  • 記事を1本書いた
  • 投稿をした
  • フォロワーが増えた

これらは、
やった感・達成感が分かりやすい

一方で、

  • 導線を設計する
  • 次の行動を決める

これらは、
目に見えにくく、手応えも遅い。

だから後回しにされがちです。

理由②「売り込んではいけない」と思っている

もう一つ、よくある心理があります。

しつこくしたくない
売り込みっぽくなりたくない

その結果、

  • 情報だけ出して
  • 判断は相手任せ

になります。

ですが、これは親切ではありません。

次の一歩が分からない状態を放置している
だけなのです。

集客は「線」で考えた瞬間に、性質が変わる

ここで、考え方を切り替えましょう。

集客は、
点を増やすことではありません。

点と点を、一本の線でつなぐことです。

例えば、

  • SNS → ブログ
  • ブログ → まとめ記事
  • まとめ記事 → 相談前の材料

このように、

この接点に触れた人は、
次にどこへ進めばいいのか?

を決めてあげる。

これだけで、
集客の性質はガラッと変わります。

ケース:投稿は伸びるのに、相談が来なかった理由

ある社長の事例です。

この方は、SNSの投稿が比較的伸びていました。

  • 反応もある
  • コメントも付く
  • フォロワーも増える

それなのに、相談はゼロ。

原因は、非常にシンプルでした。

「その先」がなかったのです。

  • プロフィールには会社概要だけ
  • 投稿から飛べる先も特にない
  • 相談前に読める材料もない

つまり、

興味を持った瞬間に、
行き場がない

状態でした。

そこで、

  • よくある悩みをまとめた記事を用意
  • SNSから必ずそこに流す
  • 記事の最後で「次に読むもの」を示す

これだけで、
相談が生まれ始めました。

「全部に問い合わせを置く」が逆効果になる理由

集客が点で終わる会社ほど、
こう考えがちです。

どこからでも問い合わせできたほうがいい

一見、正しそうに聞こえます。

ですが実際は、

  • 判断材料が足りない
  • 心の準備ができていない

状態で、

いきなり問い合わせしてください

と言われても、
人は動きません。

大事なのは、

  • 今は「知る」段階なのか
  • 「考える」段階なのか
  • 「相談してもいい」段階なのか

その段階に合った次の一歩
用意してあげること
です。

集客導線は「一本でいい」

ここで、よく誤解される点があります。

導線はたくさんあったほうがいい

これは違います。

最初は、一本で十分です。

  • この順番で読んでほしい
  • この流れで理解してほしい
  • ここまで来たら、相談を考えてほしい

この「一本の道」があるだけで、
集客は「点」から「線」になります。

複雑にするのは、
機能し始めてからで構いません。

集客が「線」になると、社長の負担が減る

導線を設計すると、
意外な効果があります。

それは、

  • 毎回説明しなくてよくなる
  • 同じ質問に何度も答えなくて済む
  • 「何から話せばいいか」が整理される

つまり、
社長自身が楽になるのです。

集客構造の設計は、
集客のためだけのものではありません。

社長の思考と説明を整理する作業
でもあります。

今日の一言

集客は、点を増やす仕事ではない。
「次の一歩」が見える線を引く仕事だ。

次回は、
「集客の成果は、どの数字で見るべきか?」
― フォロワー数に振り回されない考え方 ―
について掘り下げていきます。


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