⑥値決め・投資・人件費、、、社長の悩みは、すべて同じ数字につながっている


社長の決断が、全部ここに集まる

「この価格で本当にいいのか?」
「今、投資して大丈夫だろうか?」
「人を増やすべきか、まだ早いか?」

業種が違っても、
スモールビジネスの社長が悩むポイントは、
だいたいこの3つに集約されます。

そして実は、これらの悩みはバラバラではありません。

値決め・投資・人件費は、すべてP/L一枚でつながっている

今回は、管理会計を「判断の武器」として使う具体編です。


値決め判断|「売れそうか?」ではなく「残るか?」

まずは値決め。

多くの社長が、
「この価格なら売れるか?」
から考えます。

でも管理会計の視点は、ここです。

「この価格で、十分な粗利が残るか?」

判断の手順はシンプル。

  1. その商品・サービスの粗利を見る
  2. その粗利で、固定費をどれだけ支えられるか考える
  3. 営業利益が出る構造かを確認する

「忙しいのに儲からない」は、
ほぼ例外なく値決めの問題です。


投資判断|「未来の粗利」を買っているか?

次に投資。

設備、システム、広告、学び。
共通するのは、先にキャッシュが出ていくことです。

ここでの問いは一つ。

この投資は、将来の粗利を増やすか?

管理会計では、
「何年で回収できるか?」
という感覚を持ちます。

  • 年間で粗利がいくら増えそうか
  • 何年で元が取れるか

完璧な予測はいりません。
見積もる癖が大事です。


人件費判断|固定費を増やす覚悟はあるか

人を増やす判断は、
経営判断の中でも特に重いものです。

なぜなら、人件費は固定費だから。

ここでの管理会計的な問いは、これです。

その人件費を、粗利で支え続けられるか?

見るべきは「今月」ではありません。

  • 粗利が安定して増えているか
  • 一時的な忙しさではないか
  • その人が、粗利を生む構造に関われるか

感情論を排し、
構造で考えるために、管理会計があります。


3つの判断に共通する、たった一つの軸

ここまで読んで、
気づいたことがあるかもしれません。

値決め
投資
人件費

全部、同じ数字を見ています。

粗利 → 固定費 → 営業利益

この流れに、
どう影響するかを考えているだけです。

判断に迷ったときは、
このP/Lの流れに戻ればいい。


管理会計は、社長を“冷たく”する道具ではない

誤解されがちですが、
管理会計は、人を切るための道具ではありません。

むしろ逆です。

無理な判断をしないための、安全装置

感覚だけで突っ込むより、
数字を見て覚悟を決める方が、
結果的に人も会社も守れます。


今日の「虎の巻」 → ”迷ったら、粗利に聞け”

値決めも、投資も、人件費も
答えはいつも「この判断は、粗利をどう変えるか?」にある


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