
―「全部やっているのに反応がない」集客の正体―
「SNSもやっている」
「ホームページもある」
「広告も少しずつ試している」
それなのに、問い合わせは増えない。
売上にも、安定感が出てこない。
この状況に心当たりがある社長は、決して少なくありません。
むしろ、“それなりに真面目にやっている会社”ほど、この罠にはまりがちです。
今回は、
SNS・HP・広告を足し算しても成果が出ない理由を、
支援現場で実際に見てきた構造から整理してみます。
結論から言えば、問題は努力の量ではありません。
「足し算の仕方」そのものにあります。
「全部やっているのにダメ」は、よくある話
まず前提としてお伝えしたいのは、
SNS・HP・広告それぞれが「ダメ」なわけではない、ということです。
- SNSは、接点を作る力がある
- HPは、信頼を補強する役割がある
- 広告は、スピードを出せる
どれも、正しく使えば有効です。
それでも成果が出ないのは、
それらが“別々に存在している”からです。
落とし穴①|それぞれが「別の役割」を持っていない
多くの会社の集客を見ていると、
SNS・HP・広告が、こんな状態になっています。
- SNS:とりあえず更新している
- HP:会社案内として存在している
- 広告:問い合わせを直接取りに行っている
一見、役割分担しているようで、
実は全員が同じことをやろうとしているのです。
全員が「集客の主役」になろうとすると、失敗する
よくあるのが、
- SNSでも売ろうとする
- HPでも売ろうとする
- 広告でも売ろうとする
結果どうなるか。
どれも中途半端になり、
相手から見ると、
「結局、何をどうすればいいのか分からない」
という印象になります。
集客は、チームプレーです。
それぞれに役割があるから、機能します。
本来あるべき役割の一例
例えば、こんな分担です。
- SNS:気づきを与える・関心を持たせる
- HP:状況を整理し、「相談してもいいかも」と思わせる
- 広告:必要な人に、適切な入口を用意する
重要なのは、
どれが一番すごいかではなく、
どうつながっているかです。
落とし穴②|「点」で成果を求めてしまう
次の落とし穴は、
各施策を“単体”で評価してしまうことです。
- SNSは反応が悪い
- 広告は費用対効果が合わない
- HPは見られているだけ
こうした判断、していませんか?
集客は「プロセス」なのに、「結果」だけを見る
集客とは、本来、
- 知る
- 気になる
- 読む
- 納得する
- 相談する
という、段階的なプロセスです。
ところが多くの現場では、
- SNSから直接問い合わせが来ない
- 広告を出したのに契約にならない
といった具合に、
一発で結果を求めてしまう。
これでは、どの施策も「ダメ」に見えてしまいます。
途中で役割を果たしていれば、それは失敗ではない
例えば、
- SNSで「考え方が参考になった」と感じ
- HPを読んで「この人なら話せそう」と思い
- 数週間後に問い合わせをする
この場合、SNSは十分役割を果たしています。
でも、
「SNSから直接問い合わせが来ていない」
という理由だけで、止めてしまう。
これが、点でしか集客を見ていない状態です。
落とし穴③|「足せば強くなる」と思っている
三つ目の落とし穴は、
とてもシンプルで、そして根深いものです。
集客は、数を増やせば強くなる
この前提です。
集客は「掛け算」であって、「足し算」ではない
実際の集客は、こういう構造です。
- 入口 × 内容 × 導線 × タイミング
どこかがゼロなら、結果もゼロです。
SNSを増やしても、
HPが「相談したくなる構造」になっていなければ、成果は出ません。
広告を増やしても、
受け皿が整っていなければ、ただの浪費です。
増やす前に、整えるべきものがある
支援現場でよくあるのが、
「もう一つ、何かやった方がいいですか?」
という相談。
でも実際に見ると、
- 既存の導線が分断されている
- 情報がバラバラ
- 社長自身が全体像を説明できない
この状態で施策を足しても、
迷走が加速するだけです。
ケーススタディ|全部やっているのに、成果ゼロだった会社
ある会社では、
- Instagramを毎日更新
- HPもリニューアル
- 広告も月数万円回している
それでも、問い合わせはほぼゼロでした。
詳しく見てみると、
- SNSは世界観の話ばかり
- HPは会社説明中心
- 広告は「今すぐ問い合わせ」訴求
それぞれが、別の方向を向いていたのです。
そこでやったのは、新しい施策ではありません。
- 誰に向けた集客かを統一
- 各媒体の役割を整理
- 一つの相談導線に束ねる
これだけで、
「全部やっているのに成果ゼロ」
という状態は、あっさり解消しました。
問題はツールではなく、「設計」
ここまで見てきた通り、
- SNSが悪いわけでも
- HPが弱いわけでも
- 広告が無駄なわけでもありません
問題は、
それらをどういう構造で使っているかです。
集客は、
ツールの集合体
ではなく
相談までの流れを設計する仕事
です。
今日の一言
SNS・HP・広告を足しても成果が出ないのは、
足し算しているからだ。
集客は「構造」で考えたときに、初めて動き出す。
やることを増やす前に、
まず「どうつながっているか」を見直してみてください。
